不適切なセル負圧警報計器等点検/放射性廃液タンク等点検について(第2報)

 
 
2024年1月31日
日本核燃料開発株式会社

 「不適切なセル負圧警報計器等点検/放射性廃液タンク等点検について」に関して、既報にて原因と対策方針をお示ししておりましたが、先般、具体的な再発防止策がまとまりましたので、中間報告(その2)として、水平展開調査の途中経過とともに対策状況について関係各署にご説明しました。

 単独作業による不適切な点検報告が他にないかどうかの水平展開調査については、本事案行為者以外の社員が単独で実施した点検についても調査を行い、完了しました。その調査の結果、故意による不適切な点検は在りませんでしたが、点検要領や点検作法の不備などの品質管理面の問題を把握しています。
 一方、単独作業の水平展開調査と並行して実施した「アイソレーションエリア扉開警報点検」において、当該警報が故障して吹鳴しないことを発見しましたが、過去の点検では異常なしとしていた不適切な記録を把握しました。当点検は、単独作業でなく複数人員が関与する点検であったため、改めて原因分析を行いました。その結果、故意による不適切な行為はなかったものの、従来関与した複数の点検担当者は、同時発報する別警報を対象と誤認していたことが分かり、上記水平展開調査で把握された様な点検要領や点検作法の不備に関わる品質管理面の共通的な問題があったと判断しています。尚、当警報の故障による施設の安全性への影響はありません。また、発見後、速やかに修理を完了しております。

 今後、冒頭の具体的な再発防止策を実行することと並行して、新たに把握された点検要領や点検作法の不備など品質管理上の共通問題に対して、追加の再発防止策の検討を早々に進め是正に繋げて行きます。また、水平展開調査については、単独作業の点検に留まらず、複数人員が関与した点検の全てに範囲を広げて徹底した調査を継続して参ります。
 関係各署に報告、ご指導頂きながら、引き続き、改善に向けて誠実に取り組んで参ります。