不適切なセル負圧警報計器等点検/放射性廃液タンク等点検について

 
 
不適切なセル負圧警報計器等点検/放射性廃液タンク等点検について
2023年9月28日
日本核燃料開発株式会社

 
 この度、当社におきましては、保安規定或いは放射線障害予防規程に基づいて実施する施設の定期的な点検のうち、放射線管理区域の負圧及びホットセルの負圧を監視する負圧警報計器の点検と、放射性廃液を貯留するタンクの点検が、未実施のものがあるにも関わらず記録上は点検を実施したことにした、不適切な点検報告の事案を把握しました。
 当社は、本事案が判明した時点で直ちに原子力規制庁へ連絡するとともに、茨城県、大洗町の関係自治体へも状況を報告しました。また、速やかに当該設備の調査・点検・評価を行い、現時点で各設備は健全な状態であること、不適切な点検実施期間の施設の安全性は確保されていたことを確認しました。
 当社では、2021年6月に顕在化した“消防法に基づく自動火災報知設備の点検に関する不適切な報告”の事案を契機に再発防止策として、品質管理の改善と組織文化の改善に取り組んで参りましたが、それらの対策によって今回の事案を抑止、あるいは早期に発見するには至りませんでした。
 このことを重く受け止め、以前の対策で発見できなかった品質管理上の原因分析はもとより、不適切行為の兆候に気づかなかった内部統制機能の不備について原因分析を行い、再発防止の方針を取りまとめました。これらの検討状況について、9月中旬に中間報告として関係各署に説明しました。引き続き再発防止対策の検討を進め、具体的な対策がまとまり次第、報告書として提出する予定です。
 また、同様な不適切な点検報告が他にないかどうかの調査も並行して進めております。現時点で、本事案行為者が単独で関わった点検でいくつかの事案が抽出されました。今後、本事案行為者以外の社員が実施した全ての点検についても、範囲を広げて徹底した調査を続けてまいります。

 度重なる不適切な事案の把握により、地域社会の皆様との信頼関係を揺るがすことになり、心よりお詫び申し上げます。引き続き、改善に向けて誠実に取り組んでまいります。


  【中間報告要旨】不適切なセル負圧警報計器等点検/放射性廃液タンク等点検について.pdf
 
以 上